模擬試験の受験回数は何回ぐらいが適切でしょうか。

JICWELSでは、「学研チャレンジテスト」の模擬試験を、年3回実施しています。
模擬試験は、主な活用目的と候補者の状況で、有効な受験回数も異なります。模擬試験の主な活用目的は、①自分の実力を試す、②時間配分を習得する、③新しい演習問題に取り組む等です。中でも、③新しい演習集問題に取り組むことを主な目的として、複数業者の模擬試験を実施している看護師養成校は多くあります。
模擬試験を用いた国家試験対策では、受験後の復習こそが重要となります。そのため、候補者が、この復習にどれだけの時間を要すかで、年間に実施可能な模擬試験受験回数が決まります。学習進度がかなり進んでいる候補者では、月に1回程度の受験でも復習ができる可能性があります。しかし、復習を繰り返して、知識の定着を確実にするためには、2ヶ月程度を要しますので、候補者の皆さんには年間5~6回程度が良いでしょう。
模擬試験は、国家試験過去問題を各業者が分析して、頻出項目を中心に類題作成されています。また、出題基準が改定されましたので、平成30年版出題 基準に新たに追加された項目や、新用語等に関する出題も多く見られています。予想問題や新種の模擬問題等は特に、実施している業者により個性がありますので、候補者の学習状況に合わせて、組み合わせて実施するのも良いでしょう。しかし多くの業者は、基礎編・応用編・予想問題編等と、問題のコンセプトを変えながらも、全3回の中で頻出テーマを網羅できるように、問題を構成しているものが多いため、セット受験することで頻出テーマを 漏れなく学習することができます。
模擬試験の復習は、全問題を同じウエイトで学習するのではなく、正答率の高い問題を優先的に学習することが重要です。
「学研チャレンジテスト」では、設問別成績で赤字になっている項目を重点的に学習することで、効率の良い学習ができます。中でも、正答率が80%以上の問題は、頻出項目であることが多いので、確実に知識を定着させましょう。各施設で模擬試験を追加して実施する場合には、JICWELSが実施する 学研チャレンジテストの実施時期や復習に要する時間等を考慮して、実施計画を立てるのが良いです。