2020年度外国人看護師候補者学習支援事業の開始について

▶EPA便り第112号

外国人看護師候補者学習支援事業につきましては、今年度も引き続き当事業団が実施・運営することとなりました。

新型コロナウイルス感染症の影響により、実施内容が一部従来とは異なる形で実施される可能性もございますが、日々の業務と国家試験合格のために努力を重ねる候補者に向け、一人でも多く看護師国家試験に合格できるよう、より一層の支援をさせていただきます。各受入れ施設の学習支援ご担当者におかれましては、ご理解ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
なお、実施内容及びスケジュール等詳細につきましては、6月8日(月)付で各受入れ施設宛に「実施要領」をメールにてお送りしておりますので、ご確認いただきますよう、お願い申し上げます。

 

<新型コロナウイルス感染拡大を受けた、第1回集合研修の中止について>

今般の新型コロナウイルス感染症拡大を受け、看護師候補者本人と受入れ施設の関係者様の健康と安全を考慮し、8月に実施を予定しておりました第1回集合研修については、中止とさせていただくことといたしました。
すでに、対象施設の学習支援ご担当者様宛に、メールにてご連絡をさせていただいております。

第1回集合研修の中止を受け、引き続き国家試験対策学習を支障なく進めていただくことができるよう、会場での研修実施に代わる手段として、講義内容の動画配信を予定しております。
詳細な配信方法等については、対象施設の学習支援ご担当者様宛に改めてご連絡させていただきます。

なお、第2回集合研修(2020年11月開催)につきましては、現時点では開催を予定しておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響により実施内容の変更または中止の場合については、学習支援ご担当者様宛の電子メール等で速やかにご案内させていただきます。

各受入れ施設のご担当者様におかれましては、何卒ご理解ご協力の程、重ねてお願い申し上げます。

 

1.本年度事業の特色及び昨年度からの変更点

集合研修の内容、日程の見直し

候補者が一堂に会し、看護専門家による講義を受講する集合研修について、内容とスケジュールの見直しを行いました。今年度は、国家試験直前の12月に実施される集合研修を2泊3日に変更し、かつ取り扱い科目の再考等を行うことにより、直前期の学習効果を高めるようスケジュールを組んでいます。 12月の研修においては、効果的な直前期学習方法の教示により、合格に向けたモチベーションの向上、研修後の学習に緊張感を持たせる効果も期待できます。

また、候補者への個別指導の一環として、集合研修時の振り返りシートの回答内容や復習テスト、模擬試験結果等から、看護専門家が候補者個々の学習状況を確認・分析し、具体的な学習方法等を記載した「学習アドバイスシート」を書面にてフィードバックします。より多くの候補者が効果的・効率的な国家試験対策学習を実践できるよう、個別の学習アドバイスを確実に候補者に届けて理解・実践してもらうことを狙いとしています。

学習支援担当者への支援充実

  1. 学習支援担当者への看護専門家による個別指導
    今年度より、受入れ施設において候補者への研修を行っている学習支援担当者を対象としたSkypeによる個別面談を実施します。個別面談は過去4年間にわたって候補者への『個別学習指導』を担当している看護専門家が担当し、候補者や学習支援担当者の特徴、施設の指導体制等を踏まえた具体的な指導をします。
    新規担当者、既存担当者共に日々の学習指導上での悩み相談をはじめ、国家試験合格のための効果的な学習方法や、施設での指導改善のためのアドバイスを受けることができます。
  2. 学習支援担当者研修
    新規担当者・既存担当者双方への支援を強化するため、実施回数を増やすと共に、看護専門家の協力のもと、新規内容を取り入れることといたします。
    「学習指導計画立案方法」や「学習指導計画書の書き方等のガイダンス」を行い、国家試験受験対策の具体的な方法を提示します。また、各受入れ施設における候補者への支援状況等について情報交換をするなど、担当者の皆様の交流の場としていただける研修にしてまいります。

自己学習用教材をさらに充実

  1. 正文リストの3か国語翻訳版を配信
    『正文リスト』は、国家試験に必要な要点を単語ではなく文章で理解し、知識として身に付けることを目標とした学習教材です。「頻出項目編」「初級編」「中級編」「上級編」で正文を振り分けており、候補者の学習状況や成績に合わせた学習が可能です。
    今年度は必修問題の範囲を含む基本的な内容をまとめた「頻出項目編」「初級編」について、3か国語(英語・インドネシア語・ベトナム語)に翻訳を行います。翻訳された「頻出項目編」「初級編」を活用することで、学習の効率化や候補者の理解力の向上にも繋がり、より多くの候補者が「中級編」「上級編」への学習にステップアップしていけることを目的としています。
  2. 出題基準別過去問題の追加
    昨年度までに過去5年分の看護師国家試験過去問題を領域別・出題基準別に分類し、英語、インドネシア語、ベトナム語と日本語の対比表データにて掲載中です。
    今年度は最新の第109回国家試験分、さらに第99回~第103回の過去問題を追加し、過去10年分の問題を掲載いたします(ベトナム語は第103回と第103回追試分のみの追加となります)。
  3. 自宅学習用必修問題パート18~30の配信
    『自宅学習用必修問題』は、看護師国家試験で正答率80%以上の得点が求められる必修問題について、過去10年分の過去問題の中から例年頻出する問題をまとめた演習問題です。昨年度までに計17パートを作成・製本して候補者へ配布済みで、e-ラーニング上でも繰り返し受験することができます。
    今年度は18~30パートを追加作成し、順次配布・配信を予定しています。より多くの問題に繰り返し取り組むことで、候補者の必修問題の得点率向上を目指します。

国家試験対策日本語教材の開発

本事業における国家試験対策としての日本語学習では、問題文の一字一句を読み込む方法ではなく、頻出項目の確認や要点学習等を通して、専門用語を候補者が母国で学んだ専門知識に置き換える学習方法を推奨し、国家試験対策学習と日本語学習の両立による負担軽減に繋げています。
しかしながら、国家試験の中には専門知識以外にも正答への理解に必須な日本語(用語)があり、日本語の専門用語を母国での知識に置き換えるだけでは対応できない場面が発生しております。

そこで今年度は、国家試験対策としての日本語学習の強化に繋がるものとして、専門用語以外の日本語のほか、カテゴリ化(類義語・対義語)した専門用語で内容を構成した教材を作成し、候補者の自己学習の強化と国家試験問題の読解力向上に繋げます。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、一部事業内容を変更又は中止する場合がございます。その場合は、直ちに電子メール等でご案内を申し上げます。

 

2.お問合せ先

公益社団法人 国際厚生事業団
国際・研修事業部 学習支援・導入研修チーム
担当:長山、林

〒104-0061
東京都中央区銀座7丁目17-14 松岡銀七ビル3階
電話:03-6206-1198 Fax: 03-6206-1165
E-mail:learning-support@jicwels.or.jp

 


(担当:学習支援チーム)